キリマンジャロの自由な生き方

自分なりの自由な生き方を手に入れよう

会社員という監獄①

会社員と経営者を比較して、各々の長所・短所について語られることはよくある話である。どちらも長所や短所があり、どちらのほうが良いと一概には言えないが、ここでは自由な生き方という視点で考えてみたいと思う。

今まで、私は会社員しか経験しておらず、経営者のことはわからないので、会社員の長所と短所を語りたいと思う。

会社員の長所は何といっても、決められた時間を働けば、一定の給料を得ることができることだ。成果によっては、多少の±αはあるかもしれないが、大きく変わることはあまりないと思う。日本の会社は成果によって大きく給料が変わる仕組みがないことが多いので、すごくまじめに仕事をして成果を出したとしても、大金を得ることができない。そもそも、仕事の成果の評価基準も曖昧なことが多く、成果を出したとしても評価されないことも少なくない。むしろ、仕事の成果より、いかに上司に好かれるかということが重要である。だから、会社員は力を抜きながら、決められた時間内で黙々と仕事をこなすことが多いと思う。確かに、全員がそうでななく、精一杯全力で働いている人もいるが、やはり報われていないことが多い。話は少しそれてしまったが、決められた時間をそこそこ働けば、会社員は一定の給料をもらうことができるのである。

反面、短所は一定の時間を拘束されることだ。大抵の会社員は、最低一日8時間の時間を拘束されることになる。一日は24時間で、睡眠時間を8時間とするなら、16時間中8時間は働いており、起きている時間の半分を仕事に捧げているのだ。仕事が好きな人であればそれで問題はないが、そうでない人は人生の半分を嫌な思いをしながら過ごしていることになる。確かに、生活や家族のためにお金は必要であり、そのためには仕事をしなければいけないし、当然嫌なことも我慢しなければならないという意見もあると思う。私も実際に長い間そう思っていた。

しかし、冷静に考えてみると、人生の半分の時間を嫌なことに費やしていることは異常ではないだろうか。人間という、無限の可能性がある素晴らしい生物として生まれてきたにもかかわらず、その可能性を放棄して、我慢しながら生き続けることはいかがなものではないだろうか。

まさに会社員という監獄に陥ってはいないだろうか。私は自らその監獄の中に入り、20年以上も漫然と時間を過ごしてきた。気づいた時には、大きなものを失っていた。でも私は、今気づくことができたのだ。今こそ、勇気を振り絞ってこの監獄を出ることにしようと思う。おそらく、多難であるが、いろいろな工夫と努力で成し遂げられるのではないだろうか。道は目の前に続いている。一歩踏み出すか、またはここに留まるかは自分次第である。